第2回「テーブルコーディネートとテーブルマナー」
新年度から3か月が経とうとしておりますが、今年から新社会人の皆様は仕事にも少しずつ慣れてきた頃でしょうか?そんな皆様に向けて…
今回のコラムは「テーブルコーディネートとテーブルマナー」です。
今後お仕事やプライベートでお食事をする機会も多くあるかと思います。ご自身が披露宴に列席することもありますよね。そんな時のために!テーブルにセッティングされたカトラリーやグラス等、使用する順番や名称など簡単なテーブルマナーについても紹介したいと思います!
【テーブルコーディネートとは?】

テーブルコーディネートは、宴会場全体の一部であると同時に、テーブルに着く招待客ひとりひとりのためにアレンジされた、プライベートな小宇宙空間でもあり、ウェディングのコンセプトを直接反映させるべき重要なポイントです。
【テーブクロスとナプキン】
テーブルクロス…面積が広いので、空間全体のコーディネートにおいては、テーマをもっとも的確に表現する色や素材を選ぶことがポイントになります。
ナプキン…テーブルクロスの素材や色にあわせてコーディネートすることが多いです。折り方にはフォーマルからカジュアルまで様々な種類があり、ブライダルのテーマに応じて選択し、提案していくことが重要です。

【テーブル札】

招待客に対して、自分の席がすぐにわかるようにテーブル名を書いたものです。招待客が全員着席したら下げられます。
以前は「松」「竹」「鶴」「亀」などの名称がつけられていましたが、近年はハート型・星形などの形にしたり、写真を入れるなど個性的なデザインも増えています。
ブライダルテーマにあわせたテーブル名を考え、席札やメニュー表と連動したトータルなコーディネーションをすることが大切です。
【ショープレート】
テーブルにあらかじめセッティングされている飾り用のプレートをショープレートといいます。見て楽しんでもらうためのもので、ウェルカムプレート、デコレーションプレートなどとも呼ばれます。
会場によっては数種類を用意し、ブライダルのテーマや好みに応じて選ぶことができます。テーブルコーディネートでは、ショープレートとナプキン、ペーパーアイテムなどが調和していることがポイントです。
【センターピース】

テーブルの中央に配置する飾りの総称です。
おもてなしの心を表現するとともに、食卓での話題を提供するという意味あいがあります。
代表例は装花ですが、キャンドルやオブジェなどの場合もあります。
【テーブルセッティングとテーブルマナー】
一般的なテーブルセッティングとマナーについて、簡単に説明していきたいと思います!今回は西洋料理のマナーについてです。

①オードブル・ナイフ
②ブイヨンスプーンまたはスープ・スプーン(スープ用)
③フィッシュ・スプーンまたはフィッシュ・ナイフ(魚料理用)
④ミート・ナイフ(肉料理用)
⑤ミート・フォーク(肉料理用)
⑥フィッシュ・フォーク(魚料理用)
⑦オードブル・フォーク
⑧デザート・スプーン
⑨デザート・フォーク
⑩バター・スプレッター
A.ショープレート
B.ナプキン
C.パン皿
D.シャンパングラス(フリュート型)
E.ゴブレット
F.白ワイングラス
G.赤ワイングラス
★どのカトラリーを使えばいいの?
テーブルにたくさんのナイフ・フォークが並べられている場合、メニューに従って一番外側から内側に向かって順番に使っていきます。
今回の写真のセッティングですと…
1品目 オードブル→⓵オードブル・ナイフ/⓻オードブル・フォーク
2品目 スープ→⓶ブイヨンスプーン
3品目 魚料理→⓷フィッシュ・スプーン/⓺フィッシュ・フォーク
4品目 肉料理→⓸ミート・ナイフ/⓹ミート・フォーク
5品目 デザート→⓼デザート・スプーン/⓽デザート・フォーク
と、このように使っていきます!
★グラスは右側、パンは左側!
カトラリーやグラスは基本的に右利きの人用にセットされているため、グラスは右側にあるものを使用してください。
パンは左側のお皿のものを召し上がりましょう。
左利きの方はナイフとフォークを左右持ち替えて使用しても問題ありません!
★もし違うカトラリーを使ってしまったら…?
そのような場合でもあわてて新しいとのに取り替えたりせず、そのまま使い続けて問題ありません。サービススタッフが次の料理が出されるタイミングで、新しいカトラリーを用意してくれます。
【食事マナーの基本的なポイントは次の5つ!】
① 日本料理と違い、西洋料理では皿や器は手元に取り上げずにいただくことが多い。※コーヒーカップやタスカップのような取っ手が付いているお皿は持ち上げて直接口を付けていただいても問題ありません!
② 皿は移動させない。グラスは飲んだ後、元の位置に戻す。
※西洋料理のマナーでは、お皿を元あった場所から移動させません!
③ 料理は口に合うサイズに切ってから口に運ぶ。噛みちぎらない。
④ 音を立てないように注意していただく。
※スープなどをすすったり音を立てる行為は最も嫌われる行為とされています!
⑤ 食べ残しなどは、皿の隅にきれいにまとめておく。
今回はテーブルコーディネートのポイントと共に、簡単にテーブルマナーの一部を紹介させて頂きました!更に細かい内容に関してはまた別の機会に…!
今回の内容が皆様の知識の引き出しの一部としてお役に立てましたら幸いです。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!
参考:ブライダルコーディネーターテキスト〈エキスパート〉/西洋料理の食卓作法